アクセシビリティのヒント20
15 スイッチコントロール
iPadに接続したボタンを押す、頭を動かす、声 を出す、などでスイッチを作動させることによ り、画面をナビゲートしたり、選択を行うこと ができる機能で、動作が不自由な児童が、授業 で必要な操作を設定できます。
スイッチコントロールの設定
スイッチコントロールは、iPadに対応した外部接続スイッチや ゲームコントローラー、特定の発音によってipadを操作することができます。これにより、 身体機能に障害のある方がipadのアプリケーションを操作したり、文字の入力ができます。
設定アプリケーション、アクセシビリティの項目、スイッチコントロールを選択します。
新しいスイッチの追加
まず、スイッチの設定が必要になります。スイッチの設定は現在0になっていますが、
ここをタップして新しいスイッチを追加。スイッチは、先ほどお話した外部の機械的なスイッチを接続したり、 もしくはゲームコントローラーを接続することができます。
サウンドの設定
今回は簡単にスイッチコントロール機能を試せるようにサウンドを設定してみましょう。サウンドはiPadのマイクから入る音に対してスイッチを設定することができます。
例えば、カチッという音。ここにスイッチコントロールを設定することができます。ここでは 発音の練習ができるようになっています。このカチッという音がどういう音かをまず聞いてみましょう。
カチッという音の発音の仕方がここに書いてありますが、試しにやってみましょう。”発音がうまくいくと素晴らしいとアイパッドが褒めてくれますので、その発音で正しいということが分かります。
サウンド完了後スイッチコントロールのテスト
発音がうまくいけば、ここで完了をタップして、このカチッという音に対してアクションを設定します。ここでは、スイッチコントロールの項目を選択するアクションを設定しておきます。
これで1つのスイッチが設定できました。では早速スイッチコントロールのスイッチをオンにしてみましょう。
スイッチコントロールがオンになると、画面上に各項目の選択のウインドウが現れます。この状態で、先ほど設定したスイッチコントロールのスイッチの発音をしてみます。
“発音がうまくいくと、そこが選択されて次のアクションが設定できるようになっています。タップが選択されたタイミングで発音をします。
グラインドカーソルの選択
さらに、スイッチコントロールでは、より細かい操作を指定することができます。下の選択候補が選ばれたタイミングで、さらに細かいメニューが表示されます。ここで、グライドカーソルを選択してみます。
“グライドカーソルが選択されると、先ほどの項目を選択するモードから位置を選択するモードに切り替わります。グライドカーソルでも、先ほどの項目選択モードと同じように、発音によってアイパッドをコントロールできます。
このような感じで、項目選択とグライドカーソルを切り替えて、アイパッドを細かくコントロールすることができます。
動画制作者プロフィール
尾崎 眞啓
Apple Professional Learning 基礎スペシャリスト
長年にわたるApple製品のサポート経験から、2022年にApple認定「Apple Professional Learning基礎スペシャリスト」のライセンスを取得。GIGAスクールにおけるiPadの活用方法を「分かりやすく」「楽しく」伝える事をモットーに多くの学校を訪問し、iPad研修をご提供しています。